【趣旨】

 辺野古の基地建設工事について、ついに国は沖縄県の権限を奪い、「代執行」という形で大浦湾側の埋め立てに着手しました。沖縄県はこれまで再三にわたり辺野古の基地建設に反対の意志を表明し、国に対して対話での解決を求めてきました。しかし、国はその訴えを一顧だにせず、「辺野古唯一」の姿勢を崩さぬまま代執行に踏み切りました。本来、「対話」とは、対等な関係の中でお互いの意見を表明し歩み寄りながら、相手の決定権も尊重し、解決策を探っていくプロセスではないでしょうか。「辺野古唯一」前提の対話などあり得ないのです。沖縄の声を完全に無視する国の姿勢が明らかにするのは、この対話を実現させるのは、沖縄だけの声ではなく、むしろ、沖縄以外の日本に住む私たちの声が重要であるということだと思います。

 2024年の7月と12月に全国知事会が開催されます。この日を念頭に、沖縄に大きな基地負担を強いている沖縄以外に住む人の課題として、全国津々浦々から自分の住む町で声をあげる行動を呼びかけたいと思います。地方自治の観点からも辺野古の工事を一旦止め、「辺野古唯一」ではない解決策を沖縄県との対等な対話で模索することを国に求めることを趣旨として、全国の都道府県知事、市町村長にあてた行動をぜひよろしくお願いします。

※沖縄以外に住む人々が足元から声をあげていくという趣旨に照らし、46都道府県の地図で「appeals’24」のロゴを作成しました。